3度のF1世界チャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ここ数シーズン圧倒的な強さでF1を支配しているが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、その支配が永遠に続くわけではないとF1の歴史が証明していると語った。
フェルスタッペンは昨シーズン、22戦19勝をマークし、チームメイトのセルジオ・ペレスに対してすら支配的なシーズンを送った。そしてライバルたちがレッドブルのアドバンテージを縮めようと全力を尽くしているにもかかわらず、今季もレッドブルがトップクラスにいるのは明らかだ。
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5レースを終えたところですでにフェルスタッペンが4勝。ペレスも4度表彰台を獲得しているものの、フェルスタッペンが完全にマシンを乗りこなしているのは間違いない。
フェルスタッペンはまさにキャリアの絶頂期におり、さらに多くの勝利を積み重ね、今季のタイトルを獲得するのはすでに既定路線だと見られている。
フェルスタッペンのパフォーマンスレベルについて、ホーナー代表は「彼はまるでメトロノームのようだ」と語った。
「昨年彼が見せたペースは、今も続いている。前回の中国GP(2019年)以来、彼は全レースの50%を勝っていると思う。過去23戦中21勝しているんだ」
「彼はファンタスティックなパフォーマンスだ。彼はクルマと一体化し、チームと一体化している。レースを楽しんでいる」
まさに今、フェルスタッペンの状況はパーフェクトであるように見えるが、F1の歴史が示すように、支配的な時期はすぐに終わってしまうものだとホーナー代表は言う。
「成功には感謝しなければならない」
「マックスは特別な才能の持ち主だ。彼にとって今は黄金の瞬間だが、どのドライバーにも見られるように、それは永遠に続くわけではない」
「その瞬間を楽しむことだ。今後5年間、毎年このようなマシンを彼に与えられる保証はない。だから、できることをできるうちにやっておくべきだ」
今季のレッドブルはオーストラリアGPで苦戦するなど、当初はライバルからのプレッシャーにさらされているように見えた。しかしフェルスタッペンが日本GPと中国GPで圧勝したことで、再びそのアドバンテージは大きいのではないかと見られている。
しかしホーナー代表は、鈴鹿と上海のロングコーナーがレッドブルRB20の強みに合致しており、コースが変われば勢力図も変わるかもしれないと語った。
「それはコース特有のものかもしれない。次のレースでは差が縮まるかもしれないからね」
「おそらくそうなるだろう。我々はまだ本当に暑い気温の中でレースをしたことがない。だから、まだ不確定要素が非常に多いんだ。でも、これまで走ってきた様々なサーキットでRB20は結果を出しているし、ドライバーたち、特にマックスは素晴らしい仕事をしている」
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